出雲ナンキンの故郷
出雲ナンキンの故郷をたずねて
夕暮れの宍道湖
ここには夕暮れの宍道湖の写真があります。(1999年4月19日 撮影)


 
1999年4月、島根県松江市と出雲地方へ旅行しました。はじめての山陰です。
現地で出雲ナンキンを飼育されている方のご自宅に訪問する機会を得ました。

松江市内のホテルに一泊。部屋の水道(蛇口から出る普通の水)がとっても美味しくてびっくり。この松江地方のおいしい水が、出雲ナンキンを育んだのだと思います。

松江の水道の源のひとつである深井戸は塩素による殺菌処理をするだけで、各種検査をパスするとのこと。本当は塩素殺菌さえ不要な気がしますが、現在の法律では塩素殺菌が義務付けられています。金魚にとっては塩素は猛毒ですが、しょうがないですよね。(松江水道局公表の原水データーは別表を御覧下さい)

出雲ナンキンの飼育環境について

私がおじゃました愛好家の皆さんに共通していたのは、

1:池が深い
  らんちゅう飼育ではたたき池とよばれる、水深30ー40センチ程度のコンクリート製の四角い池が使われます。これに対して出雲ナンキンはもっと深く、水深70ー90センチ程度の池で飼育されていました。松江、出雲地区は冬はかなり寒いので、防寒の為かもしれません。謎です。

2:透明な水で飼育されている
  らんちゅうでは金魚飼育は青水(適度に緑色かかった水。植物性プランクトンが豊富にある)が一番良いとされていますが、出雲ナンキン飼育家の皆さんは透明な水で育てています。青水だと、金魚の赤い色が良く出ると言われます。
 出雲ナンキンは白勝ち更紗(体色が白で、赤い模様がある)を基本とするので、それ程赤が重視されないからでしょうか?謎です。
 透明な水の方が金魚の様子も良く観察できますし、本質的に弱い出雲ナンキンの飼育には、透明な水がぴったりなのだと思いました。

3:ろ過装置を使っている
  らんちゅうのたたき池での飼育ではエアレーション(ぶくぶく)は使いますが、ろ過装置は使いません。これは青水飼育を前提としているからだと思います。
 対して出雲ナンキンの飼育にはろ過装置を使っている方がほとんどでした。水深70センチ以上の池の水をろ過するのですから、半端なろ過装置ではダメです。ボイラーを改造したろ過装置や、水産関係のステンレス槽を利用したろ過装置など、鯉用に匹敵するようなろ過装置には本当にびっくりしました。

謎が深まるばかりの旅でした。何としてももう一度、出雲を訪問したい。その思いがつのります。
 



○別表○ 松江水道局発表の資料から

これは左水原水(深井戸)の検査結果です。(平成9年度平均値)水道給水栓(蛇口)での検査ではない点にご注目下さい。


健康に関連する項目(29項目)
No項目測定平均値水道法の基準
●病原生物
一般細菌(1ml)1mlの検水で形成される集落数が100以下であること
大腸菌群(50ml)陰性検出されないこと
●無機物質・重金属
No項目測定平均値水道法の基準
カドミウム0.0000.01mg/l以下
水銀0.00000.0005mg/l以下
セレン0.0000.01mg/l以下
0.0000.05mg/l以下
ヒ素0.0000.01mg/l以下
六価クロム0.0000.05mg/l以下
シアン0.0000.01mg/l以下
10硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素0.5010mg/l以下
11フッ素0.000.8mg/l以下
●一般有機物
No項目測定平均値水道法の基準
12 四塩化炭素0.00000.002mg/l以下
131,2-ジクロロエタン0.00000.004mg/l以下
141,1-ジクロロエチレン0.0000.02mg/l以下
15ジクロロメタン0.0000.02mg/l以下
16シス-1,2-ジクロロエチレン0.0000.04mg/l以下
17テトラクロロエチレン0.0000.01mg/l以下
181,1,2-トリクロロエタン0.0000.006mg/l以下
19トリクロロエチレン0.0000 0.03mg/l以下
20ベンゼン0.0000.01mg/l以下
●消毒副生成物
No項目測定平均値水道法の基準
21クロロホルム消毒前の為検査せず0.06mg/l以下
22ジブロモクロロメタン消毒前の為検査せず0.1mg/l以下
23ブロモジクロロメタン消毒前の為検査せず0.03mg/l以下
24ブロモホルム消毒前の為検査せず0.09mg/l以下
25総トリハロメタン消毒前の為検査せず0.1mg/l以下
●農薬
No項目測定平均値水道法の基準
261,3-ジクロロプロペン0.00000.002mg/l以下
27シマジン(CAT)0.00000.003mg/l以下
28チウラム0.00000.006mg/l以下
29チオベンカルブ0.0140.02mg/l以下


水道水が有すべき性状に関連する項目(17項目)
●色に関連するもの
No項目測定平均値水道法の基準
30亜鉛0.0141.0mg/l以下
310.000.3mg/l以下
320.001.0mg/l以下
●味に関連するもの
No項目測定平均値水道法の基準
33ナトリウム8.5200mg/l以下
●色に関連するもの
34マンガン0.0000.05mg/l以下
●味に関連するもの
35塩素イオン8.9200mg/l以下
36カルシウム、マグネシウム等(硬度)29.6300mg/l以下
37蒸発残留物91500mg/l以下
●発泡に関連するもの
38陰イオン界面活性剤0.000.2mg/l以下
●においに関連するもの
391,1,1-トリクロロエタン0.0000.3mg/l以下
40フェノール類0.00.005mg/l以下
●味に関連するもの
41有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)0.00010mg/l以下
●水の基礎的性状に関連するもの
42pH値6.95.8以上8.6以下
43異味なし異常でないこと
44臭気異臭なし異常でないこと
45色度5度以下
46濁度0.062度以下
残留塩素(遊離)検査なし 0.1mg/l以上



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